熱愛スペインゆみブログ

スペインに関するあらゆる情報を発信していきます。

プラドだけじゃない!【マドリッドで行くべき美術館】

スペインにハマって10年目のゆみです。

 

毎年1〜2週間スペインへ行きます。

 

スペインであれば行き先はどこでも良い。

 

世界遺産が見れて、郷土料理が食べれて、ワインが飲めて

スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。

 

 

さて今回のテーマは

 

マドリッドで行くべき美術館

 

 

スペインの首都マドリッド

 

アトーチャ駅近くには

 

【Museo Nacional del Prado】

プラド美術館

 

という常設展示1400点もの立派な美術館がございますが

 

 

今回ご紹介したいのは

 

【Museo Thyssen Bornemisza】

ティッセン・ボルネミッサ美術館

 

 

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なんとプラド美術館のすぐ側、

 

カノバス・デル・カスティージョ広場をはさんだ

 

斜め向かいに

 

この美術館はあります。

 

 

今回はその

 

ティッセン・ボルネミッサ美術館の魅力

 

迫って行きたいと思います。

 

 

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  1. ティッセン・ボルネミッサとは?
  2. 作品コレクションの特徴
  3. カルメン・ティッセンについて

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1. ティッセン・ボルネミッサとは? 

 

 

美術館の名前でもある

 

【Thyssen Bornemisza】

ティッセン・ボルネミッサですが

 

スペイン人の名前ではありませんね。

 

 

ティッセンがドイツ人名

 

ボルネミッサがハンガリー人名らしいのですが

 

 

もともと

 

ドイツの鉱山財閥ティッセン社の創業者の三男として産まれた

 

ハインリヒ・ティッセンさんが

 

1906年ハンガリー貴族のボルネミッサさんと結婚をしてハンガリー帰化されたそうで

 

ハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサとなり

 

鉱山実業家の傍ら

 

美術品収集家だったそう。

 

 

その息子

 

ハンス・ハインリヒ・ティッセン・ボルネミッサさんが

 

 

父の死後も

 

高価な美術品の収集を続けたそうで

 

 

この親子二代にわたって収集した膨大なコレクションを

 

この美術館で公開している

 

とのことです。

 

 

 

 

では、なぜスペインなのか。

 

息子ハンスさんは、

 

1985年にスペイン人のカルメンさんと結婚されまして

 

その時なんやかんやあったそうで

 

1993年に全ての美術品コレクション

 

スペイン政府に

 

175,000ユーロで

(2億4500万ドル)

 

売却した

 

とのことです。

 

 売却に至った理由は

 

ビジャ・エルモッサという素晴らしい宮殿(改装した館内)に作品が展示されること、

 

スペインの中心部

 

またプラド美術館の至近距離

 

とのことで交渉が上手くいったそう。

 

 

 

個人所有でのコレクション数は

 

世界最大級のボリュームだったそう

 

その凄さが伝わってきます。

 

 

 

2. 作品コレクションの特徴


この膨大なコレクション

 

大きく分けて3構成となっており、

 

☆15世紀から17世紀の作品- 2階

☆17世紀から20世紀初頭の作品- 1階

☆20世紀の作品- 地上階

 

階別に分かれてるので

 

ものすごく見やすくなっております。

 

 

 

まず、

 

15世紀から17世紀に活躍した画家のコレクションですが

 

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こちらは私が行った当時のパンフレットですが

 

表紙にも、なっている

 

ドメニコ・ギルランダイオ作(フィレンツェで活躍)

ジョヴァンナ・トマブオニの肖像画

 

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※フラッシュがなければ撮影可です。

 

こちらは1490年頃の作品です。

 

素晴らしいですね。

 

他にも

 

エル・グレコ(スペインで活躍)- 受胎告知

ムリーリョ(スペインで活躍)- 聖母子とビテルボの聖女ロサ

ハンスホルバイン(イングランドで活躍)- 英国のヘンリー8世の肖像画

カラバジョ(イタリアで活躍)-  アレクサンドルの聖キャサリン

ルーベンス(イタリア、イングランド、フランス、スペインで活躍)- ビーナスとキュービッド

レンブラント(ヨーロッパで活躍)- 帽子と二本の鎖を身につけた自画像

などの錚々たる顔ぶれの作品が見られます。

 

バロック絵画がお好きな方はこちらに注目。

 

 

 

次に

 

17世紀から20世紀初頭に活躍した画家ですが

 

マネ(スペイン、フランスで活躍)- 乗馬服の婦人

ルノアール(フランスで活躍)- 庭で日傘をさす女

ドガ(フランスで活躍) - 踊り子

ゴッホ(オランダ人、フランスで活躍)- オーヴェルの風景

モネ(フランスで活躍)- ベトゥルの雪解け

ドラン(フランスで活躍)- ワーテルロー

など、こちらも錚々たる顔ぶれで、

 

ゴーギャン作のマテムアもパンフレットに使われていました。

 

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自然主義印象派が好きな方はこちらに注目。

 

ちなみに

 

私も大好きな

アルフレッド・シスレー(フランスで産まれたイギリス人、当時はあまり評価されなかったらしい。。)

の1876年の作品、洪水の絵も見ることができます。

 

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※フラッシュがなければ撮影可です。

 

こちらはティッセン・ボルネミッサさんの奥様、カルメンさんのコレクションとの事です。

カルメンさんはハンスさんと結婚後、1987年より美術品の収集を始めたそう。

 

カルメンさんは古風な風景や色の表現力がお好みだったみたいです。

 

 

 

 

そして

20世紀の作品ですが、

 

キュビズム、シューレアリズム、ポップアートなど

 

ピカソ(スペイン人、フランスで活躍) 

ダリ(スペインで活躍)

リヒテンシュタインアメリカで活躍) 

 

(一番好みが分かれそうなところですが好きな人は好きでしょう。 )

 

ピカソは1923年作の

鏡を見る道化師も素晴らしかったです。

 

 

ティッセン・ボルネミッサ美術館は館内の大きさもちょうど良く

 

半日もあればゆっくりと作品を堪能できるかと思います。

 

絵は好みが出ると思いますが

 

とても見やすくなっていますし

 

プラド美術館に負けないほどの内容になっていますので

 

ぜひ。

 

 

 3. カルメン・ティッセンについて

 

 上記でも少しお話ししましたが

 

カルメンさんセレクトの美術館が

 

なんとスペイン南部アンダルシア地方のマラガにあります。

 

その名も

 

【Museo Carmen Thyssen Málaga】

カルメンティッセン美術館

 

マラガ旧市街の中にあります。

 

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建物は16世紀のバロック様式の宮殿で

 

ものすごくこじんまりとしています。

 

 

こちらはスペイン芸術において貢献したとされる19世紀の作品を中心に展示をされており、

 

特にスペイン・アンダルシア地方の風景

 

旅行者、建築、闘牛、パーティー、フラメンコなど

 

スペイン人画家による作品が中心となっています。

 

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カルメンさんのコレクションも素敵です。

 

 

絵を通してもスペインを感じていただけるかと思います。

 

機会があればぜひ。

 

 

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本日もお読み頂きありがとうございます。

みなさんもおすすめの美術館がありましたら教えてください♪