スペイン産リンゴ酒【シードラ】は甘くない?!
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今回はスペイン産リンゴ酒、シードラをご紹介します♪
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1. シードラとは
2. シドレリアPetritegi
3. 日本で飲める本場の味シードラ
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1. シードラとは
【Sidra】
シードラとはリンゴ酒のことで
スペインでは主に北部で生産されています。
フランスのシードル、英語ではサイダーと呼ばれているとてもメジャーなお酒ですね。
りんご果汁を発酵させて作られるシードラはアルコール度数も低く、だいたい8%くらいまで。
ポリフェノール、カリウム、ビタミン、ミネラル、アミノ酸が含まれていてとても体に良いそうです。
みなさん、リンゴ酒のイメージって、
女性向けの、甘いお酒
っていうイメージないでしょうか?
スペインのシードラはそのイメージとはほど遠い、
おじさまが飲むような
酸味も感じる
辛口のお酒
といったところ。
お肉にもお魚にも合う、
また、チーズや甘いものもにも合うような
ちょっと変わった、飲み続けるとクセになる
そんなリンゴ酒です。
2. シドレリアPetritegi
スペイン北部バスク地方にあるサンセバスティアン市内からタクシーで10分ほど
【Petritegi Sagardoteria】
ペトリテッギ•サガルドテリア
サガルドとは、バスク語でリンゴ酒のこと
サガルドテリア
シードレリア
〜テリアとはカフェテリアのように
〜屋さんという意味。
こちらの醸造所はなんと驚きの、
500年ほどの歴史があるらしく
16世紀初頭サンセバスティアン出身のペトリさんが、ここに農業、家畜、リンゴ酒を製造する建物を創ったのが始まりだそう。
ランチ、ディナーがありますが
しっかりと予約するのをおすすめします。
広いレストランも時間になるといっぱいの人で賑わいます。
コース料理も数種類から選べるようになっています。
私は名物料理コース
•チョリソ
•タラのオムレツ
•チュレトン(お肉)
•チーズ
•くるみ
•焼き菓子
の一番お手軽コースにしました
肝心のシードラですが、
これらの料理を食べ進めながら
自らカップを片手に
樽まで注ぎに行きます。
樽まで行くとお兄さんが開けてくれ、
シードラを勢いよく注いでくれます。
この絵のようにこぼしながらキャッチすると
こんな感じになります。
あれ?少ない?と思うけど
この量が普通みたいです。
周りのベテラン勢を見ると、
一口味見して、好みでなければ捨て、
また違う樽から注いでもらってます。
無限におかわりができることです、笑
食べては飲み、注ぎに行き、を繰り返します。
本当に少ない量ですが、樽ごとに年数の違う、その年で違うシードラが無限に楽しめます。
特にバスク産のシードラは酸味が強いと言われていますが、確かにしっかりと酸味が感じられます。
3. 日本で飲める本場のシードラ
日本にも輸出されている本場スペインのシードラ
【ISASTEGI】
イサステギ
無農薬、化学肥料なしの栽培で作られた
本場のシードラ。
https://www.isastegi.com/txotx-in-the-cider-house-isastegi?lang=en
「家に入る人は誰でも友人、樽の栓は常に開いています」
という伝統を貫いているそう。
こちらのレストランもタラやラムの伝統料理を提供している、とても人気のお店だそうです。
スペインバスクの本場の味を試して見たい方はぜひ!
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今回もご覧いただきありがとうございます!
みなさんもお勧めシードラがありましたら教えてくださいね!
かわいくて華やか!【スペイン製陶器】いろいろ
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今回はスペイン製陶器について、魅力をお伝えします!
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1. スペイン製陶器について
2. スペイン各地の陶器
3. 壁掛け陶器
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1. スペイン製陶器について
スペインには各地域で特有の陶器が見られます。
無限にありすぎてなんとも種類分けが難しいのですが
スペインでは一般的にスペイン産陶器を総称して【Loza】ロサと呼んでいます。
製造工程や焼く温度、色、芸術性や装飾性によって名前が異なるようです。
2. スペイン各地の陶器
こちらはトレド【Toledo】の陶器です。
ユニークな形とブドウの可愛らしい絵がなんとも魅力的で
ブドウの他にもレモン、オレンジやチェリーなどのデザインがあります。
このフルーツシリーズは17世期由来の伝統模様だそうです。
そしてなんと言っても一番の魅力は絶対に割れない事。
絶対は大げさかもしれませんが、現地陶器店の店主はプレートでプレートをおもいっきり叩いて割れないことのアピールを何度もしてくれました。
日本に持って帰ってくるのに安全安心ですね。
こちらはセゴビア【Segovia】で買ってきた陶器です。
落ち着いた茶色とおしゃれなデザインが魅力的です。
元々はイスラム教徒が勢力を持っていた時代にコルドバより伝わった陶器みたいです。
こちらも同様の陶器とのことです。
バルセロナと書いてありますが、このようにお土産としていたるところで買えます。
オリーブ用のプレートとして売っているのもスペインならではですね。
そしてやはりスペインの代表的な陶器として欠かせない
【Manises】マニセス
マニセス焼きはアンダルシア地方にあるバレンシア、マニセスで作られている陶器です。
バレンシアのマニセスは14世紀以降に陶器産業が盛んになり、今でもスペイン最大の窯場として有名な街です。
真っ白にカラフルな手書きの絵。これぞスペイン陶器。
【Sangria】サングリアはスペインのお酒、フルーツなどをワインに浸けたもので
これもスペインらしさあふれるデザイン。
3. 壁掛け陶器
スペイン製陶器の魅力の一つは
壁掛けにできるということ。
プレートなどがそのように加工されています。
小皿を複数枚壁に飾るだけで華やかさが増しますし、
おうちの中の雰囲気が明るくなります。おすすめです。
お花を飾る用のものもあります。
他にもスペイン各地には魅力的な陶器がいっぱいです。
スペイン製陶器に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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本日もご覧いただきありがとうございます。
素敵なスペイン陶器がありましたらぜひ教えてください!
簡単&すぐできる!【トルティージャとアヒージョ】の作り方
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今日はスペイン料理の定番、
トルティージャとアヒージョの作り方を簡単にご説明致します。
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1. トルティージャ・デ・パタタス
2. ガンバス・アル・アヒージョ
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1. トルティージャ・デ・パタタス
【Tortilla de Patatas】
トルティージャ・デ・パタタスとは
まず、トルティージャとはスペインの定番卵料理のこと。
パタタはポテト、じゃがいもの意味。
トルティージャ・デ・パタタスはじゃがいもの卵料理ということ
スペインに行ってこれを食べなかったことはない!!
というくらいに定番。
〜作り方〜
用意するもの
じゃがいも、玉ねぎ、卵、
オリーブオイル、塩、胡椒、お好みで粉チーズ
※分量は適当に、特に決まりはありません。
①じゃがいもと玉ねぎを薄くスライスする。
②フライパンにオリーブオイル、①を入れ炒める。
※じゃがいもはふにゃっふにゃになるくらいまで炒めて、玉ねぎはアメ色になるくらいになるまで炒めるのが美味しさの秘訣です
③卵を割り入れたボールに②を熱々のまま入れ、塩と胡椒(粉チーズ)で味を付ける。
④フライパンにオリーブオイルを入れ③を流し込み、周囲が固まりそうになったら何回かざっくり混ぜる。
⑤良いくらいに両面焼いたら出来上がり。
ものすごく簡単です。
これだけですごく美味しい。
トッピングにアリオリソースがあればより美味しいです。
2. ガンバス・アル・アヒージョ
【Gambas al Ajillo】
ガンバス・アル・アヒージョとは
これまたスペイン料理ど定番のアヒージョですが
アヒージョとはニンニクのオリーブオイル煮のこと。
ガンバスとはエビのことです。
エビのアヒージョもとても簡単にできます。
〜作り方〜
用意するもの
エビ、塩、オリーブオイル、ニンニク、赤唐辛子、パセリ
※分量は適当に、特に決まりはありません。
①エビは殻を剥いて背わたをとり塩を振っておく
②カスエラ(アヒージョ用の小鍋、スキレットでもなんでも良いです)にオリーブオイル、スライスしたニンニク、赤唐辛子を入れて火にかける。
③ニンニクの香りがオイルに移ったらエビを入れ弱火で煮る。
④パセリを散らして出来上がり。
この要領で
マッシュルームや
タコのアヒージョも最高です。
スペイン、バスク地方ではウナギの稚魚に似せたすり身でアヒージョを作ることもしばしば。
最後までオイルを楽しむために
バゲットもお忘れなく。
トルティージャとアヒージョさえあれば
スペイン料理を堪能できます。
オリーブとチーズ、ワインでよりスペイン料理を楽しみましょう!!
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本日もお読み頂きありがとうございます。
みなさんもトルティージャとアヒージョの美味しいレシピがありましたら教えてくださいね!
スペイン好きの【スペイン村/ Poble Espanyol】楽しみ方
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今回は
スペイン好きによる
スペイン村/ El Poble Espanyol
の楽しみ方
そう
スペイン村といえば
三重県の志摩にある
【パルケ・エスパーニャ】
スペイン好きにとってはたまらない
テーマパークですね
そして
【El Poble Espanyol】とは
スペインバルセロナ市内にある
スペインにいるのに、スペインを旅できるという施設
素晴らしすぎますね
ここもスペイン好きにはたまらない
それぞれの楽しみ方をご紹介致します。
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1. パルケ・エスパーニャ
2. El Poble Espanyol
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1. パルケ・エスパーニャ
それではパルケ・エスパーニャを思う存分満喫できるプランを⑦つご紹介致します。
①ホテルはホテル志摩スペイン村を予約しよう!
ホテル志摩スペイン村は
パルケ・エスパーニャに隣接しているホテルです。
ホテルの特典でパルケ・エスパーニャへの入園料がなんと2DAYパスで3,400円と素晴らしい価格
隣接しているので行き帰りもとても楽で便利です。
そしてなんといってもこのホテルの良いところは
スペインの雰囲気を存分に味わえる
というところ。
メインの待合室はスペイン南部コルドバのメスキータ
エントランスに入ればスペイン南部を思わせる
タイルで作られた噴水が
スペイン感漂うお洒落な中庭と
部屋からのバルコニー
もちろんお部屋もスペイン感満載
さすが
スペインのホストタウン
志摩。
日本でも存分にスペインは楽しめます。
他にも所々にピカソの絵が飾ってあったり
スペイン南部コルドバ、グラナダ、セビージャの中庭を演出したり
興奮しまくりの素晴らしいホテルです。
②パルケ・エスパーニャと園内を把握しよう!
パルケ・エスパーニャですが、
ここの一番良いところは、
スペインに行かなくても
スペインが知れる、というところ
スペインの各地域、文化、食、歴史など
ここに来るだけでスペイン通になれるくらい
集約されています。
そしてその造りが素晴らしい、良く出来ていると私はいつも感動しています。
まず園内の通りの名前、広場の名前
ここを把握すればそれだけでスペインを学んでいるのです。
エントランス/ 南部セビージャのスペイン広場
シベレス広場/ 首都マドリッド中心にある広場
マヨール広場/ マドリッドにあるメイン広場
サンタクルス通り/ アンダルシア白い家の街並み
どうでしょう
これだけでも十分スペイン感漂ってますね
更に、
園内に花々や
コロシアム型劇場
そしてなんと古代ローマ遺跡(と思われる)
などの細かい演出が。
素晴らしすぎます。
感動レベルです。
街並みを楽しむだけでも1日は要りますね。
③スペイン文化フラメンコを楽しもう!
なんとここパルケ・エスパーニャでは
スペイン人によるフラメンコショーが見られるのです。
1日2回、予約制となってます。
本物のフラメンコです。
必ず見ましょう。
④スペインの歴史を知ろう!
パルケ・エスパーニャには
スペインの歴史を知ることができる資料館があります。
それがこのハビエル城
ハビエルとは、皆さんご存知の
フランシスコ・ザビエル(スペイン名でハビエル)
ハビエルが生まれ育った城をモデルとしていて
造りが大きくとても細かい。
ここでスペイン誕生の歴史、民族の紹介、お祭り、宗教、ハビエルについてなどなど
スペイン政府からの寄贈品の展示と共に
とても分かりやすく説明してくれています。
ここも必ず行きましょう。
⑤よりスペインへ行った気分に!
カンブロン劇場では巨大スクリーンでスペインの世界遺産についてなどの映像が見られます。
これを見るのと見ないのとでは大違い。
ぜひ行きましょう。
⑥スペインの食文化を堪能しよう!
園内にはレストランやカフェ、バルがたくさんあります。
メジャーなパエリアやアヒージョ、チュロスも良いですし
普段なかなか食べる事ができない
ソパデマリスコス/ 魚介スープや
ウエボスアラフラメンカ/ イベリコ豚のトマト煮、卵乗せ
デザートにはクレマカタラーナ
とにかく美味しい
園内のレストランで食事をするだけでも十分スペイン感に浸れます。
⑦スペイン土産を探そう!
マヨール広場、エスパーニャ通りには
目移りするほどのスペイン産のお土産がずらり。
陶器や伝統工芸品、キッチン雑貨やワイン、ビール、オリーブオイルや食品などなど
持って帰れないくらい欲しいものがたくさん。
その中でも外せないのが
志摩で作っている、かなりこだわりのあるポルボロン。
このポルボロンはスペインのポルボロンとなんら変わらない味。素晴らしい。感動レベル。
このポルボロンを目当てにパルケ・エスパーニャに行くと言っても過言ではないくらい。
ハイレベルなポルボロン。
私の頭の中では
絶対にお土産に買いましょう。
2. El Poble Espanyol
【El Poble Espanyol】
エル・ポブレ・エスパニョール
1929年の国際展示会のために造られたものです。
こちらではスペイン各地を旅しているような感覚で雰囲気がすごく良いです。
施設内は広々としていてスペインの街並みと広場が上手く造られています。
こちらは数年前のマップですがクラフトショップがずらりと並んでいてお土産や新しいものを探すにはとても楽しい場所です。
後は地中海料理やお酒を堪能できるバルなんかがあります。
日本とスペインのスペイン村、
それぞれに良いところがありますね。
ぜひみなさんも行ってみてください!
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今回もお読みいただきありがとうございます。
みなさんもスペイン村の良いところがありましたら教えてくださいね!
あなたはどっち派?!【ガウディ VS ムンタネール】
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
メジャーなものからぜひ足を運んで頂きたいところまで
ガウディとムンタネールの魅力を存分に味わって頂きましょう!!
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1. ムンタネール作/ カタルーニャ音楽堂
【Palau de la Música Catalana】
パラウ・デラ・ムシカ・カタラーナ
このモデルニスモ建築とは、19世紀末から20世期初頭にかけて
このカタルーニャ地方で流行した芸術様式のことを言います。
その中でも最も美しいと称される
こちらはバルセロナ出身の
リュイス・ドミニク・イ・ムンタネールの最高傑作です。
バルセロナの中心街、ウルキナオナ駅から歩いてすぐのところにあります。
ガイド付き見学ツアーがスペイン語、英語でされています。
外観もなんとも可愛らしく、見ているだけでもウキウキするような
コンサートホールにふさわしい外観です。
何と言っても一番の見どころは2階にある大ホール
天井には華やかなバラ型の装飾に
立派なステンドグラスのシャンデリア
訪れた当時は写真撮影が禁止でしたので
お土産に購入したポストカードで中の様子を少し
天井からステンドグラスのシャンデリアが
盛り下がっているというなんとも斬新で
ムンタネールの美の追求が感じ取れる作品です。
このステンドグラスのシャンデリアを真下から見るとこのような感じ
素晴らしいとしか言いようがありませんね。
2. ムンタネール作/ サン・パウ病院
【Hospital de Sant Pau】
オスピタル・デ・サン・パウ
ムンタネール作品からもう一つ
こちらは名前の通り病院として実際に使われていました。
1902年から1930年にかけて建設され
広大な敷地に48棟の建物があります。
実際見学できるのは数棟
2009年に修復過程に入っていましたが今はほぼ修復が終わっており
素晴らしいものになっています。
内観は、
ムンタネールらしさが存分に発揮されているステンドグラスがところどころに。
「芸術には人を癒す力がある」
というムンタネールの信念が
ステンドグラスや彫刻として現れていました。
3. ガウディ作/ カサ・ビセンス
サグラダ・ファミリアを手掛けたことで知られている
アントニ・ガウディですが
このガウディの処女作として知られる
【Casa Vicens】
カサ・ビセンス
こちらは1885年ごろの作品で、
スペイン南部、アンダルシア地方のアルハンブラ宮殿の模様(ネオ・アルハンブラ様式)と
キリスト教とイスラム教の文化が融合した(ネオ・ムデハル)様式の
影響を受けている作品です。
外部に使われているタイルは白とグリーン、単色使いの部分と
黄色とグリーンで描かれたお花模様が
なんともマッチしています。
残念ながら内観は見学不可ですが(普通に人が住んでられるようです)
内装も外観に負けないくらいに煌びやかな、
遊びごごろのある地中海ガーデンパビリオンとなっています。
こちらはバルセロナの中心街の少し北の方、
グエル公園にもほど近いところにあります。
4. ガウディ作/ コロニア・グエル
【Iglesia de la Colonia Guell】
イグレシア・コロニア・グエル
こちらはバルセロナ中心街から電車で約20分
コロニア・グエル駅から歩いて約10分ほどのところにある
ガウディ作の教会。
教会なので日曜日にはミサがあります。
コロニア・グエルはガウディがサグラダ・ファミリアを手掛ける前に建設していたもの。
本来は地下と上の階でつくる予定でしたが
途中、サグラダ・ファミリアに移行したため未完成に終わっています。
それでも地下聖堂の方は立派にできております。
この作品がガウディの最高傑作と評価する建築家も多いらしく
確かにサグラダ・ファミリアに負けない荘厳さが感じられます。
なんと言っても一番の見応えは
4本の柱で支える内部
そしてガウディデザインの椅子
さらに見たことのないような形のステンドグラス
とてもユニークですね。
こちらは下のパープルとグリーンの部分が開くようになっており
蝶々が羽を広げているような形になるそうです。
どこまでも凝っていますね。
バルセロナを訪れるなら
必ずモデルニスモ建築を楽しみましょう!
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今回もお読み頂きありがとうございます。
みなさんもおすすめのモデルニスモ建築がありましたら教えてください!
【メスキータでレコンキスタ】世界遺産と歴史を知ろう!
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今回はスペインでも有名な世界遺産の一つ、
メスキータの魅力を
秘められた歴史と共にお伝え致します。
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- メスキータとは
- メスキータの起源
- メスキータにおけるレコンキスタ
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1. メスキータとは
スペイン南部アンダルシア地方にある
【Córdoba 】
コルドバメインの駅から徒歩20分ほどの場所にある
【Mezquita】
メスキータ
メスキータとは、
スペイン語でモスクの意味
(モスクとはイスラム教の礼拝堂、アラビア語に由来する、マスジド )
しかし今は
【Catedral de Santa Maria de Córdoba】
聖マリア大聖堂のカトリック教会として、
またスペインを代表する世界遺産の一つとして広く知られています。
イスラム教のモスク
カトリックの教会
そう、この二つが共存する
とても珍しい造りとなっています。
どちらも垣間見れる建造物や街は
スペインでも数少なく、世界的にも稀です。
2. メスキータの起源
ではどうしてイスラム教のモスクの名で知られていてキリスト教の教会となっているのか。
とても不思議ですよね。
歴史を辿れば辿るほどとても興味深い内容なので
私なりにできるだけ分かりやすくまとめてみました。
7世紀ごろ
西ゴート王国が(今のフランスとスペインあたりに)あり
しかしながら西ゴート王国は王位継承などで国力が弱っており
西ゴート王国を破りました。
756年、そこにアラブ帝国(アラブ・イベリア半島あたり)のウマイヤ朝
ウマイヤ家の王族アブド・アッラーマン1世が
このアブド・アッラーマンは750年に
母の故郷であるモロッコに身を隠していました。
ウマイヤ朝再興のため、
ウマイヤ王族にこころを寄せていたアンダルシア豪族を頼りにして
コルドバに本拠を置いたのです。
そのアブド・アッラーマン1世により、
新首都にふさわしいモスクを作ろうと
785年に建設されたのがこのメスキータ(モスク)
キリスト教徒も同じ啓示の民として尊重していた彼は
その教会の土地を買い取り、教会の取り壊しをしてメスキータ(モスク)を作りました。
それから848年、961年、987年と今の大きさまで拡張されていきました。
建設当時メスキータの象徴でもある赤・白の石柱は
18列、1,012本もあったとか。
一度になんと約6万人の信者が礼拝に参加することができたそう。
アーチは全て二段になっており
安定感を持たせるためだとか高さを出すためだとかも言われています。
今存在する柱は850本とのことですが
それはそれは圧巻の見応えです。
3. メスキータにおけるレコンキスタ
【Reconquista】
レコンキスタとは何か。
イスラム教の象徴メスキータ(モスク)の起源は分かりましたよね?
ではなぜ今大聖堂の教会となっているのか。
レコンキスタがその謎を秘めています。
メスキータにおけるレコンキスタも私なりにまとめてみました。
そのキリスト教徒系の王国はイベリア半島の北部で王国を守り続けており、
やがて反撃に出てじわじわと南の方に領土を拡大していきました。
国土回復戦争をレコンキスタと言います。
1236年、フェルナンド3世によってレコンキスタがなされました。
そしてこのメスキータがカトリックの教会として転用されるにあたり何度も改装を重ねていったとのことです。
しかしながらこの改装を手掛けた建設主任は
メスキータの価値を十分に理解していて設計や施工に苦心を重ね
メスキータの素晴らしさを残しながら大聖堂を造ったとのこと。
今ではメスキータと教会の荘厳さが相まって人々を魅了しています。
みなさまもスペインに行かれた際は
イスラムの文化も感じてみてくださいね。
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今回もお読みいただきましてありがとうございます。
みなさんもスペインの中のイスラム文化を教えてください!
スペイン南に行くなら!【ラボ・デ・トロ】牛テールの煮込み
スペインにハマって10年目のゆみです。
毎年1〜2週間スペインへ行きます。
スペインであれば行き先はどこでも良い。
世界遺産が見られて、郷土料理が食べられて、ワインが飲めて
スペイン人の暮らしの中に溶け込めればなんだって良いのです。
今回は、
スペイン料理ではあまり聞かないであろう
ラボ・デ・トロの魅力をお届けします。
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- ラボ・デ・トロとは
- ラボ・デ・トロが食べられる美味しいお店
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1. ラボ・デ・トロとは
【Rabo de toro】
ラボ・デ・トロ
Rabo=テール
de=の
toro=牛
その名の通り
牛テールの煮込みです。
スペイン料理として思い出される中では
あまり出てこないでしょう
ラボ・デ・トロですが、
スペイン南のアンダルシア地方
コルドバ発祥の名物料理です。
アンダルシア料理としてはとてもメジャーです。
歴史は古く
なんとローマ時代から食べられているとか。
特に南部で食べられている理由として
北部の牛の尻尾よりも柔らかい
とのことです。
お肉は一晩ワインに浸けられる、とのことですので
浸けられるワインの良さ、ランクによっても
味が違ってくるそうです。
主な作り方は
①牛テールを塩で味付け、小麦粉を付ける
②鍋にオリーブオイルを入れ、牛テールを入れる
③そこに玉ねぎ、人参、ローリエとニンニクを入れる
④塩、胡椒をいれる
⑤赤ワインを入れ煮る
⑥水とトマトピューレを入れる
⑦お肉を取り出す
⑧鍋の中のものをスープになるまでミキサーにかける
⑨牛をそれに戻す
と言った感じです。
2. ラボ・デ・トロが食べられる美味しいお店
ラボ・デ・トロ 発祥の地
Córdoba
【El Caballo Rojo】
エル・カバジョ・ロッホ
60年以上の歴史のあるお店
ここのラボ・デ・トロはとてもトロットロッで
イチオシです。
とにかく柔らかい
歯なんていりません。
濃厚だけどサラリとしていてしつこくない。
ポテトとの相性が抜群で食べるごとに食欲が増し手がすすみます。
お店は世界遺産のメスキータのすぐそばです。
同じアンダルシアの大都市
Sevilla
セビージャ
【Robles】
ロブレス
1954年創業の老舗レストラン
始まりは小さなワイナリーだったそう。
タパス(小皿)で頼むとこのような感じ。
お昼から飲む分にはこの量が丁度ですね。
こちらも笑いが出るほど美味しかったです。
ここは店内も雰囲気抜群
カウンターの向こうに牛さん。
牛さん、ありがとう。
同じくアンダルシアの
Ronda
ロンダ
【Restaurante Pedro Romero】
レストランテ・ペドロ・ロメロ
ここのラボ・デ・トロも素晴らしく美味しい
老若男女問わず愛される
クラシックな老舗の味です。
ここはちゃんとしたレストランという印象
店内もこれまた素敵
ちなみにこのお店の名前にもなっている
ペドロ・ロメロですが
その昔闘牛士のペドロ・ロメロさんがいたそう。
この方はここロンダ出身の凄腕闘牛士だったそうで
生涯で5,000頭以上の牛と闘ったそう。
想像がつかないですね。
ちなみに
このお店の真ん前には
世界最古の闘牛場があります。
ラボ・デ・トロはコルドバの名産ですが
ロンダでもぜひ味わっていただきたいですね。
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今回もお読みいただきありがとうございます。
みなさんもおすすめラボ・デ・トロがありましたら教えてください!